Clayユースケース紹介ブログ

Clayとは?AIとデータで新しい収益機会を創出するGTMプラットフォーム

作成者: Mayato|11/5/25 4:56 AM

Clayという会社について

Clayは、ニューヨーク発のスタートアップ企業です。

OpenAIやGoogleの投資を受け、OpenAIやCanvaやNotionなどの名だたるテック企業を初め世界中で10000社以上が導入しています。

Clayの利用ユーザーは、社内のマーケティング部門のグロース担当、セールスやシステム部門のオペレーション担当など、企業内で、自社の売上を促進とツールの社内導入を交差する担当者を中心に利用されています。

Clayの概要

Clayは「データのオーケストレーション(統合・整理)」を担う中間レイヤーのプラットフォームです。

また、変換後のデータをCRM(顧客管理)やMA(マーケティングオートメーション)などの外部アプリケーションに接続でき、即座に活用することが可能です。

Clayは柔軟性が非常に高く、AIとさまざまなツールやデータを組み合わせることで、GTMチームが思いついた施策をすぐに実現できます。

Clayの代表的なユースケース

AIウェブリサーチャー

AIがウェブサイトや情報サイトを自動で調査・収集します。

特定のイベントやスケジュールに合わせて、企業情報・求人情報・ニュースを定期的に取得することが可能です。

これにより、これまで人が手動で行うには非効率だったリードソーシングや情報更新を自動化できます。

CRMデータエンリッチメント

Clayは150以上のデータソースやAPIを活用して、企業情報・人物情報・利用ツール・資金調達・ニュースなどを自動的に補完(エンリッチ)します。

これにより、リードターゲティングの精度を高め、スコアリングの質を向上させることができます。

AIアウトバウンドコミュニケーション

AIがリード情報を分析し、自社に最適なアプローチ文面を自動生成します。

Clay内のメール送信機能や外部ツールと連携することで、メール送信までの流れを自動化できます。

また、Slackなどを使ってAIが作成した内容をレビュー・承認する仕組みも構築できます。

AI セールスアシスタント

AIと各種ツールを連携することで、営業担当者の業務を自動化します。

商談前のリサーチノートや引き継ぎノート、商談内容のCRM反映、フォローアップ資料の作成、メール送信などを自動で行います。

AIによる提案内容はSlackなどで確認・修正でき、自然なコミュニケーションを維持できます。

AIリード判定・スコアリング

AIが企業情報やリードの流入経路などの情報を分析し、独自の業界タグやペルソナ分類をもとにスコアリングを実施します。

これにより、優先度の高いアカウントを自動で抽出し、チームの営業効率を高めます。

データ統合とクレンジング

ClayはWebhookやSnowflakeなどのデータウェアハウスと連携し、データの統合・照合・整形を行います。

AI書式変換ツールを用いて表記ゆれを修正し、重複データを自動排除することで、常にクリーンなデータ環境を維持します。

Clayの8つの機能

Clayのプラットフォームは、次の8つの要素によって構成されています。

  1. データソース・エンリッチメント
  2. 外部アプリ・外部データベース連携
  3. AIエージェント・外部AIツール連携
  4. データ変換・参照・クレンジング
  5. HTTP API・Webhook連携
  6. オートメーション・ワークフロー
  7. Eメール一斉送信 (シーケンス)
  8. ウェブトラッキング・シグナル検知

Clayでは、データプロバイダーとの直接契約が不要です。

Clay上から100以上のデータプロバイダーを利用して、企業や人物に関する情報を取得できます。

取得可能な情報の例:

  • 企業情報
  • ニュース情報
  • 資金調達情報
  • 活用ツール情報
  • 人物情報
  • ソーシャルメディア情報
  • ウェブサイト分析データ
  • 出稿している広告情報
  • Eメールアドレス検証
  • 地図やロケーション情報
  • レビューサイト
  • IPトラッキング

これにより、これまで取得が難しかったビジネスデータを簡単に取得し、ターゲティングやマーケ施策に活用できます。

デモ動画:

 

CRMやマーケティングツール、CS(カスタマーサクセス)関連ツールなどと連携し、データ統合と自動化を実現します。

代表的な連携先は以下の通りです。

  • CRM・データベース

  • メール送信・アウトリーチツール

  • コミュニケーションツール(Slackなど)
  • CMS・ドキュメント・スライド管理ツール

  • ウェブスクレイパー・解析

Clayは、OpenAI、Anthropic、Geminiなどの主要AIモデルを直接利用できるプラットフォームです。
表形式のデータセットに対して、AIによる分析・要約・分類・文章生成などをノーコードで実行することができます。これにより、複雑なデータ処理やコンテンツ生成をひとつのプラットフォーム上で完結できます。

例えば、企業情報を自動で要約したり、リードの特徴に合わせたパーソナライズメールを生成したり、数千件単位のデータから有望な見込み顧客を抽出するといったタスクをAIが自動で行います。

また、Clay独自のAIリサーチエージェント「Claygent」を使えば、ウェブ上の公開情報をAIがブラウジングして抽出・分析することも可能です。これにより、外部データの収集から分析までを自動化し、営業やマーケティングのスピードと精度を大幅に高めます。

さらに、高度なAIの活用として、Clay内で、MCPサーバーと接続することでカスタムのAIエージェントを構築し、外部アプリでのアクションの実行まで担うことができます。

デモ動画:

HTTP API・Webhook連携

専門的なエンジニアスキルがなくても、APIを活用して外部データベースとデータをやり取りできます。

Webhookを設定すれば、外部イベントを受け取り、リアルタイムでClayデータを更新することもできます。

デモ動画:

 

データ変換・参照・クレンジング

Clayのデータ処理機能では、既存データを整理し、使いやすい形に加工できます。

複数のデータのソースから来た雑多なデータを標準化して、クリーンな状態に保つことができます。

具体的な操作例:

  • 正規表現による表記統一
  • データの抽出・結合・分割
  • スコア作成
  • 重複排除
  • 構造化データの生成
  • テーブルの参照
  • データの分類
  • レコードのローテーション割り当て

また、AI書式変換ツールを使って自然言語で「日本語の部分だけ抽出して」「一文ごとに改行して」などと指示するだけで、書式を自動変換できます。

デモ動画:

オートメーション・ワークフロー

Clayでは、データ処理からアクションまでの一連の流れを「ワークフロー」として自動化することができます。
あらかじめ設定したAI処理やデータのエンリッチメント、APIアクションなどを、データの各行に対して順番に実行できます。

また、ClayはWebhookや一定間隔でのポーリング処理を使って、CRMなどの外部ツールからデータを自動的に取得できます。
そのため、人の手を介さずに常に最新のデータをもとにワークフローを動かすことができます。

デモ動画:

 

ClayのEメール機能の特徴:

  • GoogleまたはMicrosoftアカウントと連携可能

  • AIで個別パーソナライズされたメールを自動生成

  • 条件に応じた自動フォローアップメール送信

  • 受信者の稼働時間に合わせた送信スケジュール

  • メールの開封・クリック率などをレポート化

デモ動画:

Clayは、リード企業のSNS投稿やニュース記事をモニタリングし、自社のターゲットリスト企業の購買検討タイミングなどを即座にキャッチできます。

また、自社ウェブサイト訪問者を特定し、CRM上の既存リードと照合してフォローアップを自動化できます。

デモ動画:

マーケ、セールス、カスタマーサクセス工程でのClayの活用例

Clayの各機能を組み合わせることで、リード獲得からナーチャリング、営業活動、フォローアップまで、
GTM全体のプロセスを一つのプラットフォームで自動化・最適化できます。

具体的に、Clayを利用したGTMフローの例が以下になります。

デモ動画:

Clayが組織にもたらす変化

Clayを導入することで、企業はこれまで十分に活用できていなかったデータを活かし、新たな収益機会を生み出せるようになります。

また、社内のさまざまなGTM関連データやツールを一つのプラットフォームに統合し、AIとワークフローの力を組み合わせることで、担当者は思いついたアイデアをすぐに実験・検証できるようになります。

これまでのように、API開発をエンジニアに依頼したり、外部データベースを個別契約したりといった手間をかける必要はありません。Clayがそれらを自動でつなぎ、実行できる環境を提供します。

新しいデータによる収益機会の創出
Clayを活用することで、企業は外部データから新しいビジネスチャンスを発見できます。
  • 例えば、企業の採用情報、導入しているツール、最新ニュースなどのマーケットデータを分析し、これまで曖昧だったターゲティング条件をより精緻化できます。
  • AIがこれらの情報をもとにリードの優先度を判断し、より確度の高いパーソナライズされたアプローチを自動で行うことが可能です。
  • また、営業担当者と見込み顧客の会話内容や、カスタマーサポートの問い合わせ内容などをAIが解析し、製品開発や改善へのフィードバックとして活用することもできます。

これにより、顧客理解を深めながら、収益に直結する新しい施策を継続的に生み出せます。

システム統合とAIワークフローによる業務の改善
  • Clayは、CRMデータの登録やメール送信、リスト作成といった日常的な業務を自動化します。
  • また、AIが顧客ごとに最適な提案資料やメール文面を自動生成し、コミュニケーションの質を高めることができます。
  • これにより、担当者は繰り返し作業から解放され、より戦略的な活動に時間を使えるようになります。

Clayを導入することで、マーケティング・営業・カスタマーサクセスといった部門を横断的に支援し、

データとツールを最大限に活用した「データドリブンかつAI主導の高速な学習サイクル」を組織全体で回せるようになります。

結果として、再現性のある収益エンジンを構築し、継続的な成長を支援することができます

もし今後Clayのアップデートを受け取りたい方、Clayの製品について興味がある方は、以下の問い合わせフォームよりお問い合わせください。